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2009年05月01日

バスで出会った少年


小学生の頃だろうか…

親につれられて、バスで一時間ちょっとかかって中部のコザ(現沖縄市)まで行った時のこと。

隣にスポーツバッグを抱えた少年(同い年か一つ上か…)が座っていた。

少年は、ボクに目が合うと、どこに行くのか?どこから来たのか?を聞いてきた。いろいろ話しているときに、

ボクに向かって「見るか?」ってスポーツバッグを指差した。

そしてスポーツバッグを開けてみせたら
中に、

子ウサギが何匹も入っていた。

「わぁ〜♪」ボクは、すごく喜んだ。

すると少年は、「買わないか?」って言った。

するといっしょに乗っていた親にすぐダメって言われた…。
残念そうだけど、その少年は、ウサギを触らしてくれた。

しばらくしてバスを少年が降りて行った時に振り返って見せた人なつっこい顔が印象的だった。



それから、


ん十年くらいたったある日…。

ある飲み屋に行った時にそこの店長がこう言った。


昔、

「自分は、子供の頃、ウサギを繁殖させてコザまでバスに乗ってペット屋に売りに行ったんだよ!」って・・・。


思わず、自分は、
「えっ!?」っと店長の顔を見た。

どこか懐かしい…

あの人懐っこい顔がダブった。

もしかして!


店長とは、すぐに話があい、なんだかんだ言ってる間に、



気がついたら“親友同士”の立場になっていた。

そう、親友とは、

ある意味、“幼なじみ”だったかもしれない。


その話をしても、親友は、照れくさそうに「よく似た人じゃないかな?」って言っていた。

でも、不思議な縁だったかもしれないね。



こんなに大切な親友になってくれるなんて…。



今、何となくあのバスで出会った少年の顔を思い出しています。




(ひでぼ〜)


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Posted by ひでぼ〜Z at 20:01 │心の絆創膏
この記事へのコメント
すごい!!
印象的な出逢いをした二人が月日を経て再会し、
親友にまでなっているとは!
親友の方の照れくさそうなお顔、とても嬉しいですね!!
ほんの少し時間がずれただけで出逢わなかっただろう少年との
セピア色の思い出が、新鮮な色を帯びて蘇ってきた感じ!
これからも大事にしたい友情ですね~w
いい話をありがとうございました!
Posted by DUNE at 2009年05月02日 01:46
☆DUNEさん♪

だから、親友になってくれたんでしょうね!

大事にしたい友情ですが、当の本人がこの間、先に逝っちゃいました…。
看取るというより、誰よりも先に会うことができたのは、親友へのせめてもの友情の証かと・・・

いい親友でした…。
Posted by ひでぼ~ at 2009年05月02日 08:20
ひでぼ~さんへ

ああ、文脈から悟れず申し訳なかったです。
大事な人に先立たれる、とても辛いと思います。
ひでぼ~さんの心中察するにあまりあるものと・・・。
七七忌、年忌、節目に関係なく、以前と変わらぬ距離感で
親友の方を思い出し、出逢った意味を思いかえす、
残された者ができる最高の供養じゃないかと思いました。

ひでぼ~さん、この世ではもう会えませんが、
心の中でいつでも会える、とても幸せですよね!
少しだけ、母を亡くしたときの感じが戻ってきました。
もう会えないけど、貰った愛は永遠に生き続けますから。
Posted by DUNE at 2009年05月03日 01:07
☆DUNEさん♪

いえいえ、気にしないでください。

人生で最高の親友を持てたことに感謝してます。

最後は、きっと呼んでくれたんだと思います。


弱みを見せない強い親友でした。


間に合わなかったのですが…

一番最初に見つけてほしかったのは自分だったのかな?って今では思っています。

親友に感謝しなければなりませんね。

少しずついい思い出になってくれるよう過ごします。

ありがとうございました。
Posted by ひでぼ~ at 2009年05月03日 01:17