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2009年04月03日

おばぁとポークの思い出…続き

(続き)
おばぁは、必ずって言っていいほど朝4時に起こしにきました。
子供たちは、まだ寝たいから「なんで〜、おばぁよ!まだ朝じゃないけど〜」って、駄々をこねては布団の中に…。それでもおばぁは、わざと洗面器に水を入れて手をつけて、濡れて冷たい手で起こしにくるのです。根負けした子供たちは、どうにかこうにか起きてくるんですが、テレビをつけても何もやってるはずもなく(試験電波用の画面ばかり…)ボーっとしていると…おばぁが、
「民謡の番組に合わして」とラジオを渡しました。そう、おばぁの楽しみの民謡の番組を聞きたかったのです。昔のラジオは選曲は丸いチャンネルボタンを回して合わすのですが、おばぁは、何度言っても動かしてしまいわからなくなってしまうのです。そこで孫たちを起こしてラジオのチューニングをしてほしかったのでしょうね。…しかし…その番組は、まだまだ後の時間だったような…。「おばぁ、まだやってないよ〜」というと、「そのままにしておいて始まったら聞こえるから」と今度は、鰹節削り器を渡して、「鰹節削って!」というのです。孫たちに鰹節を削ってもらってる間にやかんでお湯を沸かして、お釜でご飯を炊いておりました。(あの頃はもちろん炊飯器があったのですが、電気がコワいからとお釜とコンロで)今でもご飯が炊ける香りは、あの頃の方が好きかも。そしてまた孫たちのだれかには、“ポーク”の缶詰めを開けさせるのです。孫3人(たまには2人増えたり)の分として缶詰めの大きいのを使って切ってフライパンで焼いてくれます。
削った鰹節を丼に入れて、また味噌を適量入れて、お湯を注ぎ、蓋をしてしばらくすると“かちゅーゆ(鰹湯)”ができあがります。言っておきますが、早朝五時前です。小学生たちに1人1人に丼の鰹湯とご飯、そしてポークを焼いたの(多め)です。そのうちおばぁのお待ちかねのラジオ番組が始まり、おばぁも上機嫌です。

子供たちは、一生懸命朝ご飯を食べますが…なにせ、朝からかなりの量…。「おばぁ、食べきれん!残していい?」というと、おばぁは、突然寂しそうな目をして…

「しむさ、かまんけ(いいよ、食べないでも)」と言うのです。子供心におばぁが、寂しく感じてるんだなって食べ始めると、おばぁは、

「だ〜、おかわりしなさい!」と勝手にいれてくるのでした…

とにかく食べなくちゃと一生懸命食べ終わると必然的に眠くなりますよね。

ところがおばぁは、こういうのです・・・

「はい、みんな学校に行って、早く!遅刻するよ!」って…。

追い出されるように出されたボクたちの見上げる空には、まだ星がみえていて東の空がようやく明るくなりかけていた頃でした…

満腹になった子供たちは、とりあえず実家に…。
だって学校まだだし…。
家の扉をどんどん叩いて開けてもらって、少ししてから学校にいくつもりでした…しかし満腹というのは、とても体に影響力があることを思い知らされました…。(続く)


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Posted by ひでぼ〜Z at 12:21 │ひでぼ~のつぶやき