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2010年03月16日

食育…



写真は、“サン”といって、魔除けの一種。

昔、幼い頃に祖母とどこかへ何か食べ物を“おすそ分け”だろうか?届けに行ったことがよくあって…

その時、

祖母は、こんな“サン”を結んで食べ物の入った重箱の上に置いて、風呂敷で包んでいた。

ヤナムン(悪霊)が触れると食べ物や生の物が傷むといわれて、この“サン”を結んで食べ物のの上に置いて魔除けにした。

そして、残ったものを粗末に棄てないように、ご近所さんに配ったり…。
みたことない方でも4月くらいにある沖縄の墓参りでの“清明祭”でもお供えの重箱の上に置いてあると思います。

食べ物を通して、人との関係をより深くして、確かなものをあげなくては、変なものをあげてはいけないという“心配り”を感じます。

不思議と“サン”の置かれた食べ物は、傷みにくいです。(ホント)


あの頃の祖母たちやお母さん、おばちゃんたちの法事などでの台所での語らいを子ども心に耳にしていたから、

食べ物への関心があるんだと思います。


かちゅーゆ(鰹湯)といって、具合が悪いときに親が丼に削った鰹節と味噌を適量入れてお湯を注いで少し蒸らした、ある意味“高級な一番だし”の味噌汁が具合の悪いときにどんな薬にも負けない効果があったこと。

そして、リンゴをすりおろして、そのまま食べさせてもらったり、布巾でこして“リンゴジュース”にしてもらったり…

昔の“食育”は、“養生”と進化したり…

なんとなくだけど、

“食育”って、そんなところから伝わるんだと思います。


“サン”…


食べ物を守り、

そして、

人を守る、古からの知恵…


今一度、見直してみてくださいね。



(ひでぼ〜Z)


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Posted by ひでぼ〜Z at 17:17 │ひでぼ~のつぶやき