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2024年02月17日

あの時みた夢の話

あの時みた夢の話

人生の最大の危機に陥って、入院して、病床に伏せることになった時…

その時は、まだどうなるかわからない不安な状態…

病衣に着替えさせられて

腕に点滴が繋がり…

慣れない病室の天井

首から下は浮腫で自力では何もできず、頭だけはなんとかしっかりして

どうなるんだろう…

任せるしかない

そう、身を任せて自力では何もできないことを受け入れるしかないと…


そう、

その時は、


ただ寝てるしかなかった

そんなまだどうなるかもわからない頃…

ただ、横になって

見覚えのない天井をみて…

慣れないベッドの上…

寝ようにも寝付けないような

ただでさえ、カラダが浮腫み…

身動きが取れない

自分で寝返りも打てない…

そんな状況で

ただ…

目をつぶっているしかなかった時…

そして、いつのまにか眠りに陥ったのだろうか


たぶん、

眠ってたのだろう…

そんな眠ってるのか、起きてるのかもよくわからない

そんな時…

“夢”を見た…

そう、

あれは“夢”?

たぶん夢をみてたんだろう



なぜか、自分はそこにいた。

そこはあるみたことのあるようでないような居酒屋?いや、食堂?

中からなんだから賑やかな声が聞こえててきたような…

何気なくその店の暖簾だっけ?扉だっけ?…なんとなくその店の扉を開けた。

するとそこには、さらに楽しそうな賑やかな感じが…

ぁあ…なんだか楽しそう…そして美味しそうな匂い

自分も仲間に入れてもらおうと、さらに中に入って席を探す

するとあるテーブルに両親…元気だった頃の自分の父親と母親の姿が

あ、以前こんな風に外食に連れて行ったことあるなぁ。(懐かしく思えた)

そして、あたりを見渡して、席を探す自分…

すると両親は、

「ここはいっぱいだよ!座れないよ」って

そう、満席だった

そしてその時にみた…向こう側の席に

あのよく知った懐かしい友の顔が…

「あ!」と思わず声をかけようとした時に

後ろから声をかけられた

「…さん、…さん…もしもし…大丈夫?』って、

そこで振り向いてみると

そこは病室のベッド

看護師さんが声をかけてた

「大丈夫ですか?ちょっと(心電図のセンサー)見てみますね!体調は大丈夫ですか?気分は悪くないですか?」と、

自分は「大丈夫です。」と看護師さんに告げた…

そして看護師さんが病室から出ていくと

自分はいつのまにか眠りに陥っていた。

それから翌日

薬の量を増やしましたと言われた…

まだ入院して間もないからそんなこともあるだろうと…その時は気にも留めなかったけど

そうなんとなく

あれは“夢”だったと思ってた。

ただ、そんな“夢”をみたような気がする…ただ、それだけ。



その時に見たその夢って…

今思えば…


あの時の両親の顔…なんとなくニコニコしていた…

ずーっとみていた両親の笑顔だった

懐かしかった…

元気だった頃の両親の姿だった





どちらにしても


あの後から…なんとかカラダが動けるようになって、ようやくあのベッドから起き上がれたって感じだ

あんなに浮腫んでた手がみるみる細くなっていたのがわかった

寝返りが打てるようになった

それからなんとかベッドの縁に座れるようになり、

手すりなどを捕まえて立ち上がれた…(でもフラフラしてすぐに座ったけど)

しっかりと二本の足で床を踏みしめることができた

少しずつ動けるようになって

最初、車椅子から

それから歩行器へ

そしてフラフラしながらも

なんとか自力で歩けた


嬉しかった

でも、気づいた…

握りしめた拳が

あれ?こんなに自分の手って

指って

細かったっけ?

筋張っていたっけ?

血管って浮き上がってたっけ?

洗面所で

じーっと鏡をみて

自分の顔ってこんなだっけ?

そして、日々変わっていく風貌…

良くなってきてるんだ…


きっと良くなってきてるんだ…

その時はまだ半信半疑…

自力でカラダを浴室で洗えるようになって鏡に映った自分のカラダを見ていて…

はっきり言って


信じられなかった

ぁあ、こう変わるんだ…

少しずつ自分が自分自身を認識していくような変な感覚…

ホント変な感覚だった

今ここにいる!

退院できた日

久しぶりに歩けた


外の道…

こんなにでこぼこで歩きにくかったんだ

こんなにヒトって歩くって大変なことなんだ

家に戻ってきた時の

あー、我が家って感じもなんとなく薄かった

というか、

もしかして、ずーっとこのままなんだろうか?という不安だった

そして、たった一か月くらいで半分くらいまで小さくなった感じの自分

近所の方もマスクもしているからか、気づいてくれない状況

落ち込みそうになった

そして、なんとなくの日々のルーティンの中で回復してきている自分にようやく気づけるように

そう、元気になっていると実感が湧いてきた。


改めて感じる

なんとか生きながらえた。

今はそんな実感が湧いてきている。




まだまだがんばれ!ってことだろう…




それから

1日、1日…

一歩一歩…

しっかり進んでいこうって…



きっとそれは、まだやることがあるって意味だろう。





これはそんなあの時見た夢の話…





(ひでぼ〜Z)







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