三匹の子豚のお話番外編
誰からか聞いたのかわすれちゃったんだけど…。三匹の子豚のお話がありますよね。
あの話とは違ってこんな話があるんですよ。
……………
ある日、三匹の子豚の兄弟に、お母さんがいいました。「みんな、ちゃんとお留守番してるんだよ!怖い狼にさらわれたりしないようにいつもちゃんと兄弟同士確認しあうんだよ!いいね!」と言ってお母さんは出掛けていきました。
三匹の子豚たちは、最初こそ、おとなしくしていましたが、だんだん飽きてきました。「よし、みんなでかくれんぼしよう!」ということで一匹が鬼の役になりかくれんぼをすることに…。
そして、かくれんぼして遊んでいると、ふとお母さんの言ったことを思い出しました。
三匹の子豚のお兄ちゃん豚が「よし、みんな並べ~!」と言って数えました…。すると…
なんと、一匹足りないことに気づきました( ̄□ ̄;)!!
兄弟は一匹足りないことにさらに焦ります。
兄弟のうちの一匹が狼にさらわれたんだと思いました。「数え間違いかも知れない!もう一度数えよう!」
「一匹、二匹…、わ~ん一匹足りないブーブーブー」じゃ、今度はボクがともう一匹の子豚が「一匹…、二匹…、わ~んやっぱり一匹足りないブーブーブー」、もう一度、もう一度、もう一度…何度数えても、「一匹…、二匹…、わ~んやっぱり一匹足りないブーブーブー」……(続きからみてね)
子豚たちは兄弟のうちの一匹が狼にさらわれたことに悲しんでブーブーブーと泣きじゃくりました。
そんなところにお母さん豚が帰ってきました。
「あら、どうしたの坊やたち!なんで泣いてるの?」すると子豚たちは、兄弟のうち一匹が狼にさらわれたと話しました。お母さん豚は、「それは、大変みんな並んで数えるわね。一匹…、二匹…、…」
「ん?三匹…。…???あら?三匹いるわ?」
なんと三匹そろっているのです。
それを聞いた子豚たちは、そんなことはない!何度数えても一匹足りなかったんだ!というので、お母さん豚は子豚たちに数えさせました。
「見てね、一匹…、二匹…、ほら!やっぱり一匹足りないよ!ブーブーブー」
みんなは、もうおわかりですね。
そうなんです。
子豚たちは、数えるときに“自分”を数えていなかったんですね。
お母さん豚は、そんな兄弟思いのかわいい子豚たちを抱きしめてあげましたとさ!おしまい!
(ひでぼ~)
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